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25日に閉幕した特別国会では、与党が過半数を持たない参院での審議が焦点となった。国会対策などを巡り高市早苗首相と参院自民党との溝が指摘される中、粘り強く首相官邸との窓口として、協力関係の構築に尽力したのが自民の松山政司参院議員会長だ。秋の臨時国会以降も参院の苦境は続くが、自民が一致結束を維持する上で松山氏の手腕に注目が集まっている。
25日未明、国会内。参院自民幹部らに拍手で迎えられた首相は「閣法(政府提出法案)を全部通していただき、ありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。記念撮影で首相と並んだ松山氏は重責を果たした思いからか、笑顔を見せる首相の隣で安堵の表情を浮かべていた。
2月18日に召集された特別国会は、序盤から波乱含みの展開となった。首相が令和8年度当初予算について3月末までの「年度内成立」にこだわったため、与党は「数の力」を持つ衆院で3月13日に予算案を早々と通過させた。
しかし、少数与党の参院では一転、審議にブレーキがかかり、成立は年度をまたぐ結果となった。参院自民幹部が年度内成立の条件として「13日の衆院通過」を掲げていたこともあり、首相と参院自民との関係悪化も囁かれた。
だが、実際は当初予算を巡る参院審議の裏で松山氏が首相に直接、参院の状況を伝え、首相も少数与党下での苦労に理解を示していた。松山氏は5月の産経新聞のインタビューで首相と参院自民の「溝」を否定。それを裏付けるように首相は同月、参院自民幹部らを公邸に招き、「日頃少数与党の中、大変苦労をいただいている」とねぎらった。
予算案や法案の成立に責任を負う参院自民はもともと、「衆院や官邸の言いなりにはならない」との思いが強い。安倍晋三政権下で参院幹事長を務めた吉田博美氏ら時の首相が一目置く実力者も少なくなかった。高市政権では松山氏がそれに該当し、自民ベテランは「お陰で首相や官邸との良好な関係ができている」と説明する。